マストドンというものをご存知でしょうか。Twitter によく似たマイクロブログサービスであります。ツイッターと同じように「いいね(お気に入り)」や「リツイート(ブースト)」ができます。
さてさて、普段私はツイッターを使って日々思ったことを呟いたり呟いていなかったりしています。ツイッターで恐ろしいのが「凍結」や「アカウント乗っ取られ」、「サービスの停止」などなど……ツイッターが突然使えなくなることでございます。
突然使えなくなったときのために代替手段を用意しておくというのは、リスク管理としてしておくべきです。
偶然にも、数年前からマストドンというツイッターとよく似た機能を持っているサービスが提供されるようになりました。もしツイッターがなくなったら、こちらのほうに引っ越せばよいわけです。
私は Pixiv が運営するマストドンの一つ pawoo にお引っ越し用アカウントを作成しました。
アカウントを作ったはいいのですが、普段はやはりTwitter を使いたい。そしてツイートした内容は自動的にPawoo のほうにも反映したいと思いました。
ツイッターのクローンアカウントを作るイメージです。
それでは、これから本記事のメイン、いかにして Twitter のツイートをマストドンのアカウントへ反映させるかの解説です。
Twitter のツイートを自動的にマストドンでトゥートする
利用するサービスは IFTTT です。IFTTT とは、複数のサービスを結びつけて、あることが起こったら、それに対応してなにか自動で実行させる仕組みを簡単に作成できるサービス。
“IF This Then That”、「もし〜ならば、そのときは〜する」を構築するサービス
IFTTT の使用例
- メールにスターをつけると、Evernote に保存される。
- Twitter でいいねをおすと、Evernote に保存する。
- Twitter で呟くと、Facebook のユーザーページにも投稿する
- 雨が振りそうなら、メールで通知がくる
IFTTTを利用すると、以上のようなことが実現できます。そして、IFTTT の設定を行うことで、Twitter で呟くと、自動的に Pawoo(Mastdon) で呟く こともできます。
マストドンからアクセストークンを取得する
最初にアクセストークンという64桁の数字を取得します。画像つきで説明していきます。なお、今回操作しているマストドンのインスタンスは Pawoo です。他のインスタンスでは若干設定画面が異なる場合があります。
マストドンの設定画面を開きます。
左下の開発
をクリックします。

新規アプリ
をクリックします

「アプリ名
」に適当な名前を入力し「送信
」をクリックします。(画像ではfrom twitter
と入力)

アプリ一覧に新たに作成したアプリが表示されているので、クリックします

アクセストークン
が表示されていることを確認します

お疲れ様です。以上でアクセストークンを取得できました。
次に IFTTT を設定していきます。
IFTTT を設定する
- IFTTT のアカウントを作成し、ログインしてください。
- My Applets から New Applet をクリックします。

- 青文字の
this
をクリックし、Twitter
を選択します。
– New tweet by you
をクリック

retweet
や@replies
を転送するか選択し、Create trigger
をクリック

- 青文字の
that
をクリック

Search services
のところにwebhook
と入力しWebhooks
を選択

Make a web request
をクリック

- 以下のとおりに項目を入力します。
項目 | 内容 |
---|---|
URL | https://pawoo.net/api/v1/statuses |
Method | POST |
Content Type | application/x-www-form-urlencoded |
Body | access_token=アクセストークン(64字の英数字)&status= {{Text}} |
アクセストークンが = “1234567890” の場合、Body には以下のように入力します
access_token=1234567890&status= {{Text}}
URL は自身がお使いのインスタンスURLに書き換えてください。例では pawoo をあげています。
※pawoo.net の場合 https://pawoo.net/api/v1/statuses
※mstdn.jp の場合 https://mstdn.jp/api/v1/statuses
※friends.nico の場合 https://friends.nico/api/v1/statuses
入力したら Create action

最後に、Finish
をクリック

以上でツイートした内容が自動的に転送されるようになります。
補足
もし IFTTT を用いた Twitter から Mastdon への自動投稿がうまくいかない場合、Twitter のアプリ認証を行うとうまくいくかもしれません
注意事項
ツイート内容をMastodon に自動投稿だけして垂れ流しの状態は、Mastodon の住民に嫌われることがあります。せめて、Mastodon のクライアントアプリもインストールして、「リプライ」や「ブースト」、「お気に入り」されたときに通知が来るように設定し、コミュニケーションを取れるようにしておいたほうが良いです。
まとめ
マウスでポチポチ、一部キーボードの出番だけでツイッターとマストドンの連携ができたと思います。
いざというときのためにも、ツイッターとマストドンの連携いかがでしょうか?